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人生100年時代を豊かに生きたい、女性のがんリスクと備え
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年齢と共にがんのリスクは高まります。特に女性特有の乳がんは、40歳を過ぎた頃から急激に罹患するリスクが高まります。しかしながら、医療技術は日々進歩しており、早期発見であれば完治する可能性が高まっています。がんの種類や発症リスク、対策について、まずは知ることから始めましょう。
- コラムサマリ
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- がんは2人に1人がかかる病気。時代とともにがんの罹患率が高まる。
- 医療技術の進歩や新薬の開発が功を奏し、死亡率は低下、生存率が上昇。
- 経済的な負担を軽減するため、がん保険で備える。
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がんの発症率は歳を取るごとに高まる
「40代を過ぎた頃から、がん罹患の話題を同僚や友人から頻繁に聞くようになった」という声が聞かれます。いまや、がんは2人に1人がかかる病気とも言われている時代。がんを不安に思いつつ、日々の生活に追われて、ついついがん検診やリスク対策を後回しにしている方は意外と多いのではないでしょうか。
下の表を見てみましょう。国立研究開発法人国立がん研究センター「がん統計」のデータより1975年、1995年、2015年の20年ごとに女性の年齢階級別がん罹患率を表しています。
まず気づくのが、長寿化でしょう。1975年の85歳以上の人口と2015年とでは大きな変化が見られます。最近では100歳を超える方もめずらしくなくなりました。2015年の人口10万人に対する罹患率をみると、40代前半では304.55で、歳をとるごとに発症率が高まっています。また時代とともに、各年齢での罹患率も高くなっていることがわかります。
女性特有の「がん」が心配との声も
20年前、40年前と比較すると、たしかに「がん」の罹患率は高くなっています。平均寿命が伸びていることからも人生において発症するリスクは想定しておきたいものです。ただし、がんの罹患と「死」を結びつける必要はないでしょう。医療技術の進歩や新薬の開発が功を奏し、死亡率は低下、生存率が上昇しています。注目すべきは、「がんの罹患部位」かもしれません。部位別にみると、男性と女性では明確に異なります。女性の部位別でみると、乳房が圧倒的に多く、大腸、子宮、肺、胃と続きます。
女性特有とされる乳がんは、がん検診や定期検診での発見のほか、少数ながら入浴時の触診でしこりを感じて婦人科を受診し発見されるケースもあるようです。進行度合いやタイプによりますが、早期発見であれば完治する事例も多いのが現状です。
また、女性がかかりやすい病気として、代表的なのが「甲状腺がん」です。ホルモンバランスが影響するといわれ、動悸、息切れ、冷え性など更年期症状と自己診断で発見が遅れることがあるようです。いずれにしても、定期的な検診が必要となります。
がん保険で備えるという選択肢
自分自身が「がん」になったら、と考えると不安に感じるものです。精神面と体力面、そして考えておきたいのが経済的な負担です。人生における「起こりうるリスク」に対して、備えるのが「保険」です。費用面での安心があれば、あとは全力で病気と向き合うことができます。
以下にあてはまる場合は、保険を検討すべき方、必要性のある方といえます。
- 近親者にがん患者がいる
- がんの治療費が払えるか心配
- 治療の選択肢を増やしたい
がん検診など定期的に検査を受けることが必要ですが、卵巣がんや甲状腺がんなどは発見が難しく、遺伝しやすいともいわれています。近親者にがん罹患者がいる場合には、保険で備えることで安心を手に入れたいものです。
がんに罹患した場合、入院や手術費用だけでなく、抗がん剤や放射線治療など定期的に通院して治療するケースが多くなっています。公的医療保険の対象外となる治療でも、できるかぎり効果の期待できる最新の治療を受けたいものです。また休業や休職による収入ダウンも想定してリスクに備えておくことをおすすめします。その場合の資金を貯蓄から捻出するか、保険金で賄うかについては、その後のライフプランにあわせて考えておきましょう。
経済的な理由で治療はあきらめたくないですし、セカンドオピニオンなどを活用して、さまざまな治療方法のなかから自分にとって最適な治療を受けたいものです。そうはいっても、自分で探すのは困難です。そうした場合に心強いのが、保険の付帯サービスです。保険会社や保険商品によりますが、日常生活での医療相談もふくめたアドバイスやセカンドオピニオンの医師紹介、予約まで可能なサービスが付帯されている場合もあります。
がんの発症率が高まる前に保険を検討しよう
寿命が伸びることで、がんに罹患する可能性も高くなってきました。がんの対策としては、「死ぬリスク」よりも「生きるリスク」について考える必要がありそうです。
時代とともに「がん」の対処方法も変わっていますので、がんに関する情報も日々アップデートされています。これまでのデータからも、がんを早期発見して適切な治療を行い、完治させることで、その後はより充実した人生を送ることができます。がんのリスクが高まる前に「保険」について考えてみてはいかがでしょうか。
この記事の執筆協力
- 執筆者名
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大竹麻佐子
- 執筆者プロフィール
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証券会社、銀行、保険会社など金融機関での勤務を経て独立。相談・執筆・講師活動を展開。ひとりでも多くの人に、お金と向き合うことで、より豊かに自分らしく生きてほしい。ファイナンシャルプランナー(CFP©)ほか、相続診断士、整理収納アドバイザーとして、知識だけでない、さまざまな観点からのアドバイスとサポートが好評。2児の母。
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